小野 由理
2007年03月30日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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備考 |
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2007年03月30日 |
小野 由理 |
都市・コミュニティ |
地域活性化 |
情報誌CEL (Vol.80) |
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地域再生と地域ブランドの関係
二〇〇四年一二月の一億二七八三万八〇〇〇人をピークに、二〇〇五年には日本の人口は減少局面に転じた。総需要が減少する中で、これまでのようにすべての地域が同じように発展していくことは難しい。今後は、明確な差別化戦略をとった地域のみが、地域再生を図りうる地域になるだろう。地域の差別化戦略とは、地域を構成する主体が、その地域に対する評価者(居住者、従業者、来街者)から価値あるものと評価される潜在資源(中核価値)とは何かを認識し、機能的側面と情緒面の両面で評価者に価値を提供することを、評価者との間で暗黙の上に、もしくは明確に「約束」し、その約束を果たし続け、これに対し評価者がロイヤリティ(帰属意識)を感じる関係を構築することである(図1)。 本稿では、こうした関係を「地域ブランド」と定義し、地域ブランドを確立しえた地域が地域再生の旗手になると考え、地域ブランド構築の重要な手法となるエリアマネジメント・サービスについて考察することとする。