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情報誌CEL

羽田 耕治

2007年03月30日

観光まちづくりにおける地域ブランドの要素と役割

作成年月日

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媒体(Vol.)

備考

2007年03月30日

羽田 耕治

都市・コミュニティ

地域活性化

情報誌CEL (Vol.80)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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観光まちづくりの意義

◆ 観光の語源と観光まちづくりの意味

 「観光まちづくり」、この言葉は観光行政や観光関連業界など観光事業の振興や地域の活性化に関わる人々の間では、今や一般的となっている言葉である。本論でもキーワードとなる言葉であるだけに、まずその意味を確認しておきたい。 そもそも「観光」という言葉の語源は、中国の周の時代に書かれた「易経」に記述されている「観国之光」という一節にある。これは「国の光を観る」(あるいは観せる)ということで、当時、群雄割拠の時代に、他国(他地域)の優れた政治や文化等を観に行く、すなわち他国(他地域)の「光」を学びに行くという意味のものである。当該国(地域)からすれば、他国から訪れる人々に、自国(地域)の優れた政治、文化について誇りを持って示すということになる。

 わが国で観光という言葉が最初に使われたのは江戸時代末期のことであり、徳川幕府による国防力強化に協力していたオランダから寄贈された、わが国初の蒸気式軍艦に「観光丸」という名前がつけられた。したがって観光の語源からすれば、日本の国力について誇りを持って対外的に示していくという思いを込めて、観光という言葉が船名に使用されたといえる。

 

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