川良 真理
2007年03月30日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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2007年03月30日 |
川良 真理 |
都市・コミュニティ |
地域活性化 |
情報誌CEL (Vol.80) |
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日本で初めてのまち歩き博覧会「長崎さるく博’06」(以降「長崎さるく博」)が、昨年四月一日から一〇月二九日まで約二〇〇日に渡って長崎市内で行われた。本誌では、それに先だち、昨春に発行した七六号で、同博覧会のコーディネートプロデューサーである茶谷幸治氏に、その内容についてご紹介いただいた。 開催期を中心に各方面で話題を呼んだ「長崎さるく博」は、結果として、予想を上回る、のべ一〇〇七万九千人(推計)にものぼる参加者を数え、大成功に終わった。そこで今回は、その「長崎さるく博」の結果と今後の展開について、市民プロデューサーの一人として、また市民によるさるくガイドとしても参加された川良真理さんと事務局にお話をうかがった。
大成功に終わった「長崎さるく博」
私は昨年、「長崎さるく博」に関して市民プロデューサーという立場で実現に協力し、また自ら観光コースも提案しました。そして期間中は、さるくガイドに登録し、期間中の土日のほとんどはガイド役を務めました。「長崎さるく博」は、「博」という名前が付いていますが、万博のように特別に展示場を設けて行われる博覧会とは違い、町全体を展示場に見たてて、歩いてあちらこちらを見て回る、長崎市全体を会場とするまち歩きの博覧会でした。通常の博覧会ならば大掛かりな施設を建設する必要がありますが、「まち歩き」なので、本来の地域性を一〇〇%利用していることから、コストもそれほどかかりません。ただ、実現に至るまでは、二年前から「プレさるく博」として二回予行演習をするなど、準備には時間をかけました。この「プレさるく博」は、まち歩きのスケール(人数、時間、休憩など)などを実験的に試すために行ったのですが、結果的に、「さるく博」とはどういうものであるかを市民の皆さんが理解する機会にもなりました。こうしたキッチリした事前準備をしたことが、事故もなく大成功に終わった要因だと思います。