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情報誌CEL

越後妻有地域

2007年03月30日

 アートがまちの存在を変える

作成年月日

執筆者名

研究領域

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媒体(Vol.)

備考

2007年03月30日

越後妻有地域

都市・コミュニティ

地域活性化

情報誌CEL (Vol.80)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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里山に現代アートが点在する

 新潟県南部に位置する十日町市と津南町の二市町を合わせて「妻有地域」と呼ぶ。ここでは現在、地方自治体の行政の枠を越えた地域づくりが進められている。その事務局となっている十日町地域広域事務組合の金崎隆行さんは、「もともとは、地域づくりのために『越後妻有アートネックレス整備事業』として、四つのプロジェクトが進められてきたのです」と説明する。写真と言葉のコンテストである「越後妻有8万人ステキ発見」、二〇〇キロを越える幹線道路を花で飾る「花の道」、各市町の特性を活かした施設の整備を進める「ステージ整備」。そして、これらの三つの事業を有機的に連携させ、さらに継続発展させていこうというプロジェクトが「大地の芸術祭―越後妻有アートトリエンナーレ(イタリア語で三年に一度の展覧会)―」である。「自然と人とアートをテーマに、平成一二年夏に第一回を行い、その後、平成一五年夏に第二回、昨年の平成一八年夏に第三回を開催しました」(金崎さん)。 第一回は、三二カ国一四七組のアーティストが参加し、五〇日間の会期中に約一六万人の人が訪れた。回を重ねるごとに来訪数は増え、昨年行われた第三回は、何と世界四〇の国と地域から二〇三組のアーティストが参加し、約三五万人が訪れるまでの規模になった。「最初は、地方公共団体の枠を越えた事業に加え、現代アートが一般の方々に受け入れられにくかったこともあって、一回目の開催は、一言では言い表されないぐらいに大変だったそうです」と金崎さんは言う。だが今では、七六〇平方キロという広大な面積の場所に、しかも野外を中心に作品を配する展覧会は、世界でもここだけということもあり、インターナショナルな芸術祭までに成長している。

 

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