豊田 尚吾
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2007年03月30日 |
豊田 尚吾
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都市・コミュニティ |
地域活性化 |
情報誌CEL (Vol.80) |
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ぴたポン!は売り切れた
関西私鉄・地下鉄などで「PiTaPa」という共通の乗車用ICカード(電子マネー「Suica」のようなもの)を発行していることは、以前拙稿でも紹介したことがある(本誌七六号)。それぞれの会社はPiTaPaという共通のブランドのもと、独自のカードを発行している。その中の一つ、大阪メトロサービス(大阪市営地下鉄・バスなどを運営する大阪市交通局の指定提携先)は、「OSAKAPiTaPa」というサービス名で事業を展開しており、大阪市交通局ICカードのPRのキャラクターとして、たぬきの「ぴたポン!」を採用している(デザインは愛・地球博のモリゾー、キッコロも手がけたアランジアロンゾ)。契約の関係だろう、ぴたポン!はポスターやチラシなどには登場するものの、カードそのものだとか、その他の販促策だとかに展開される気配がなかった。筆者は、ぴたポン!を個人的に大変気に入っているので、キャラクター付カードが出れば地元の阪急のカード(こちらは「HANAPLUSPiTaPa」という別ブランド)から乗り換えようとすら考えているのだが、いまだに出てこない。そのような中、二月一日にぬいぐるみをはじめとするぴたポン!のキャラクターグッズが発売になった(実際には少し前からキーホルダーなどの一部グッズは売られ始めていた)。千個限定という効果もあったのか、体調二〇センチもないのに千円もするぬいぐるみはすぐに売り切れてしまった。筆者も買って帰ったところ、「こんなタオル地のちゃちなぬいぐるみが千円もするなんて信じられない」「お風呂で使うスポンジかと思った」などと家族になじられてしまった。