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情報誌CEL

平田 仁子

2007年01月31日

地球温暖化を防止するエネルギーのあり方を考える―オール電化住宅は地球温暖化防止に寄与するのか

作成年月日

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研究領域

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媒体(Vol.)

備考

2007年01月31日

平田 仁子

エネルギー・環境

エネルギー・ライフスタイル

情報誌CEL (Vol.79)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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進む地球温暖化と私たちのくらし

 この冬、東京の皇居近くの公園では、なぜか一二月に桜が咲いた。京都の紅葉の色づきが悪い、海苔の生産が一ヶ月近く遅れたといった話も聞かれる。地球温暖化は確実に進行しており、日本ではこの一〇〇年に一℃ほど平均気温が上昇した。これは過去千年紀でも異常な値であり、さらにもう一℃気温が上昇すれば、六メートルもの海面上昇につながるグリーンランドの氷の融解や、メタンを大量放出する永久凍土の融解などを引き起こし、大惨事を招きかねないと言われる。地球温暖化の被害を最小限に抑えるためには、私たちのくらしの場面で省エネに取り組むことはもちろんだが、社会システムの基盤であるエネルギーのあり方を、環境に良い方向に変えていく選択をしていくことも求められている。そこで、ここでは家庭のエネルギー選択として、昨今トレンドとなりつつあるオール電化住宅についてとりあげ、地球温暖化防止という観点からその意味を考えてみたい。

オール電化住宅の普及と人気の秘密

 ここ数年のオール電化住宅の普及にはめざましいものがある。二〇〇六年三月末時点で、全国のオール電化住宅契約件数は全世帯の三パーセント強に当たる一五七・八万件に達したとされている(表参照)。また地域別では、北陸や中国、四国などでは新築戸建て住宅の約六〇パーセントがオール電化住宅を採用という高い比率になっている。電力会社の調査によれば、実際にオール電化住宅にした人の満足度は総じて高いようであり、新しい住宅を求める人にもオール電化住宅を重視する人の割合が増えているそうである。

 

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