企業からやってきたプロがエネルギーについて出張授業をする

　「ＮＰＯ法人こども環境活動支援協会（通称「ＬＥＡＦ」）」は、青少年をはじめとする幅広い年代の人々が、市民・事業者・行政のパートナーシップの下、地球環境に配慮した暮らしや活動ができる地球市民として、人類共通の目標である持続可能な社会づくりに参画することを願い、一九九八年に設立された。その目的として、環境教育・環境学習や自然体験などに関する諸事業を行うことを通じ、子ども達の自主的な環境活動を支援することを掲げている。主な事業としては、「地域に根ざした持続可能な社会に向けた教育の調査研究事業」、「自然体験活動を推進するための支援事業」、「企業会員と連携した環境教育事業」などがある。「企業会員と連携した環境教育事業」では、衣・食・住・エネルギー・ビン・エコ文具の六つをテーマに、小・中学校・高校の総合学習時間を利用し、出張授業を行っている。「全てのテーマで、製造・流通・販売・消費・再利用までの過程を紹介することで、産業において資源が循環することの大切さを伝え、消費者としての子どもたちの立場を理解してもらうようにしています。エネルギーの場合は、自然・都市ガス・電気というエネルギーの種類やそのしくみを紹介することを通じた学習を行っています」と事務局次長の長手聖美さんは説明する。エネルギーに関する出張授業は年に三〜五回行っており、「くらしとエネルギー」について西宮市内の各学校に対して学習の内容と意図を伝え、賛同を得て実施している。