イーユーハウス
2007年01月31日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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2007年01月31日 |
イーユーハウス |
エネルギー・環境 |
エネルギー・ライフスタイル |
情報誌CEL (Vol.79) |
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住宅・住設機器・電機のコラボレーション
地球環境を守りながら、持続可能な社会の実現を図るためには、ライフスタイルの見直しが必要だ。だが、これまで築き上げてきた” 快適な生活“を失うことは、現代の生活者には受け入れ難いのではないだろうか。こうした矛盾する二つの問題を解決すべく、松下グループが昨年一一月に完成させたのが「イーユーハウス(Eco &UdHOUSE)」だ。その名は、環境を表す「ECO」とユニバーサルデザインの頭文字の「UD」から取られている。「イーユーハウスは、エネルギーを効率的に使いながら、ユニバーサルデザインにも配慮して、より快適な暮らしを実現するという視点で取り組んだ住宅です」とパナソニックセンター東京の羽田野弘記さんは言う。その根本にあるのが「ファクターX」(※1)。「生活の質」の向上と「環境への影響」の削減の両立を表す指標として考えられたものだ。これを基に、生活の質を二倍に、環境付加をライフサイクルにおける温室効果ガス排出量評価で〇・四倍にする「ファクター5プラン」が目指された。二〇一〇年のライフスタイルの変化を予想し、機器単位・高性能断熱材・ユビキタスネットワーク・創エネ機器など、徹底した家庭内におけるエネルギーのコントロールが行われている。 例えば、「ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)」は、機器のエネルギー利用状況をモニタリングすることで機器の運転を最適化。また、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムとソーラー発電システムを併用することで、家庭内で使用するエネルギーを月産で約七割程度生み出している。一方、建物自体も、松下グループが有する真空断熱材(※2)を用いることで、高い断熱・気密に優れた住宅が実現している。