日野 重利
2007年01月31日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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2007年01月31日 |
日野 重利 |
エネルギー・環境 |
エネルギー・ライフスタイル |
情報誌CEL (Vol.79) |
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新居浜市のLPGガス使用を調査
二〇〇二年に省エネルギーセンター主催のエネルギー普及指導員の受講者七名(新居浜市内在住)で、新居浜省エネ研究会を立ち上げ、グループとして講演会、展示会を通じて省エネ普及活動を実践している。さらに省エネ家計簿については平成一七年度に三六世帯の参加・協力を得た。このうち一戸建て二人世帯が最も多く一九世帯であったので、この世帯を経済産業省の四国モデルと比較し、当地の家庭のLPGガス(※)の使用状況を探ってみた。
比較表と省エネ活動からのポイント
(1)当地のLPGガスの全体の消費割合は四国モデルとほぼ同じ割合(熱量ベースではほぼ同じ約一六パーセント、金額ベースでは各々二一パーセント、一七パーセント)、電力と灯油についても差異は五〜六パーセントで、ほぼ同じ範囲内。今後の当地省エネ家計簿調査方法の妥当性について確信を得た。
(2)安い夜間電力を利用した電気温水器の利用世帯(既存6/36)、同オール電化世帯(既存2/36)がさらに増加傾向にあるが、トータル金額面、CO2排出量では必ずしも改善されていない(要継続調査)。
(3)調理ガスレンジでの、火力の強いスピーディーな湯沸かし、煮炊き、程よい焼き魚料理等には根強い良さを感じる人が多い。
今後における家庭でのガスの利用
(1)BP統計による化石燃料の可採年数は、石油:四一年、天然ガス:六七年、石炭:一六〇年、とされており、バランスのよい家庭でのガス利用が重要と考える。
(2)LPGガス等による潜熱回収型給湯器の実用化、さらには家庭向けコージェネ設備であるエコ・ウィルのLPGガス仕様の開発・実用販売に期待したい。
(3)これまで省エネといえば電気及び電気機器に関することが中心であったが、ガス及びガス設備について関心を深め、効果的なガス利用を考える必要があると思う。