CEL
2006年06月25日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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2006年06月25日 |
CEL |
住まい・生活 |
住生活 |
情報誌CEL (Vol.77) |
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地球環境にも優しい住まいの”地産地消“
悪質リフォーム業者による被害は後を絶たない。しかしその一方で、高度成長期に立てられ、リフォームあるいはリニューアルの時期に達している住まいは多数あり、生活者にとって、そうした家のメンテナンスは重要な課題の一つになっている。
その問題を解消しようと、” ご近所“のプロが家を守るネットワークを提案し、広めようとしているのが「家守ネット」だ。
発起人で一級建築士の矢野睦巳さんは、「今は、遠くの建築士が設計し、遠くの工務店が家を建てることは普通です。しかし遠いと、ちょっとした修理などがあっても頼みにくくなります。そこで、その近くに住んでいる、一〇年以上実務経験がある地域の建築士や工務店などが住まいの点検や補修方法を検討し、必要に応じて業者の手配を行えば、お客さまは気軽に頼めますし、プロは仕事にもなる。お互いにメリットがあると考えたわけです」と説明する。経験豊富な建築家なら、他の人が施工した建物でも問題はない。「信頼ある建築関係者をネットワークで結んで、長年の経験から得た専門知識、建材・施工者・施工技術等の建築情報を交換することで、各会員がユーザーに適切な補修工事を提供することができます」。
また、「実際に管理をする家には、『建築士が保守管理をしています』と書かれたステッカーを張ることで、建築のプロが関わっていることが分かり、悪質リフォーム会社の営業マンはその家に手を出せなくなります」と事務局である?アート企画の内山敏和社長が言うように、悪質なリフォーム業者は、プロが携わっていることを知ると、だましにくいことから、その家は避けるようになる。