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情報誌CEL

吉本 哲郎

2005年06月30日

地元学、地域の資産を再発見する

作成年月日

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媒体(Vol.)

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2005年06月30日

吉本 哲郎

都市・コミュニティ

コミュニティ・デザイン

情報誌CEL (Vol.73)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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「地元学」は地元に学ぶことである。ないものねだりをやめてあるものを探し、地域の持っている力、人の持っている力を引き出し、個性を確認し、あるものを新しく組み合わせ、ものづくり、生活づくり、地域づくりに役立て誇りを取り戻していく。この地元学は、水俣病問題で苦しんだ水俣の取り組みから生まれたもの。やってきたことを振り返って地元学と名づけ、岩手や三重から徐々に全国各地に広がっていった。

 「あるもの」や「地域と人の持つ力」とは地域の資産である。水俣において、住民参加と協働で取り組んだ、水俣病問題の解決と共存と水俣の再生、また、どんづまりの集落の生活文化に着目し、住民主体で行政は参加して取り組んだ「村丸ごと生活博物館」、そして、一軒の農家で生きる家族の力を開いた「食の生活文化祭」の取り組みの、三つの事例の中から、地域の資産を再発見することから始まった動きを紹介する。

みんなで取り組んだ住民協働の水俣病問題の解決と共存、水俣の再生

 熊本県の南、水俣川流域の町水俣に水俣病事件が発生したのは一九五六年のことである。水俣病認定患者二二六五人、一九九五年の政府の最終解決策による救済者一万三五三人。二〇〇四年の最高裁判決による救済三七人。水俣病は多くの生命と健康を奪っただけでなく、地域社会にも深刻な影響を与えた。市民の感情は野放し状態になり、患者は誹謗、中傷、差別にさらされ、市民も就職や結婚で差別を受け、農産物も水俣の名前では売れず、観光客も激減した。さらに、これらの問題の解決があまりにも長引いたため、多くの市民は無力感を漂わせていた。

 

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