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情報誌CEL

松波 晴人

2005年03月15日

火のある暮らしの効用研究 -暖炉があると会話相手との親密度が増すか?-

作成年月日

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媒体(Vol.)

備考

2005年03月15日

松波 晴人

エネルギー・環境

エネルギー・ライフスタイル

情報誌CEL (Vol.72)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

火のある暮らしの良さとは?

 昔の日本家屋には囲炉裏があり、火は生活の中で欠かせないものであった。囲炉裏だけでなく、キャンプファイアや焚き火においても、人が火の周りに集まって会話をする様子が見られ、火はコミュニケーションを促進する場作りの重要な要素として用いられてきた。

 また、欧米では、現在でも暖炉が一般的に使われており、暖房としてだけでなく、部屋の雰囲気作りのためのインテリアとしても重宝されている。

 これらの事実から、「火にはなんらかの心理的効果があり、コミュニケーションを促進する効用があるのではないだろうか?」という仮説を持つに至った。環境心理学の分野では、「自然の風景には癒しの効果があり、見ていると集中力が回復する」ことがよく知られており、「火にも同様の効果があるのでは」と考えたのである。そこで、部屋に暖炉があって火が見える条件と暖炉がない条件を設定し、それぞれの条件において初対面の二人が会話をする実験をすることで、火にコミュニケーションの促進効果があるかどうかの検証を行った。

 本研究では、女子大生一名と主婦一名に、暖炉のある部屋と暖炉のない部屋それぞれに入って会話をしてもらうとともに、いくつかのアンケートに答えてもらった。以下に暖炉実験の詳細について述べる。

 

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