福山 峻一
2004年09月30日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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備考 |
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2004年09月30日 |
福山 峻一 |
エネルギー・環境 |
環境対応 |
情報誌CEL (Vol.70) |
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鳥取発エコタウン二〇二〇
環境保全への意識の高まりを受けて、電気機器の省エネ使用やお買い物袋の持参運動など、エコライフのための地道な取り組みが様々に展開されている。ここにご紹介する「グリーンカーシェアリング」もその一つである。
この取り組みは、「鳥取発エコタウン二〇二〇」と呼ばれるNPO法人が中心となって、鳥取市南部に開けた若葉台地区と呼ばれるニュータウンを舞台に行われた。この地区は市中心部まで約六キロあって、公共交通機関も不便であることから自動車への依存度は大きい。電柱の地中化や全戸の垣根を樹木に統一するなど、環境に配慮した美しい街並みを形成しており、日本の「都市景観一〇〇選」にも選ばれていることもあって、ここに住まう約一四〇〇世帯四六〇〇人の方々は、総じて環境保全に対する意識は高い。
この地区の一角に鳥取環境大学が三年前から仲間入りした。住民の方々との交流が進行中で、大学の教員や学生と地元の有志が集い、NPO法人「鳥取発エコタウン二〇二〇」は誕生した。『二〇二〇年までに先駆的なバイオマスタウンの構築を!』ということを目指していろいろな活動をはじめている。平成一五年度は「グリーンカーシェアリング」事業の試行実験を取り上げたところ、経済産業省の「企業・市民等連携環境配慮活動活性化モデル事業(環境コミュニティビジネス事業)」の指定を受け、以下に述べる内容で展開することになった。