CEL
2004年06月30日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
カテゴリー |
媒体(Vol.) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
2004年06月30日 |
CEL |
都市・コミュニティ |
まちづくり |
情報誌CEL (Vol.69) |
ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。
既存物件をリノベーションして使用
高齢者福祉の事業を展開している?アクティブライフでは、現在「アクティブライフ神戸」と「アクティブライフ中町倶楽部」などで既存の建物をリノベーションして利用し、高齢者用施設として運営している。
「アクティブライフ神戸」はグループホーム。JR神戸線「灘」駅から六甲山に向かう坂の途中にある。周囲は学校や昔ながらの住宅が広がる閑静な地域で、そこに大規模な高齢者用施設があることなどは、知らないと分からないほど。そもそもの狙いが、地域に『自然に』溶け込む施設だったのだから、これも当然と言えるだろう。この施設の建物は、元は銀行の独身寮だったが、グループホームとして適正な規模であることから、バリアフリー化や水回りの改装などのリフォームを行って高齢者施設としている。それに関して?アクティブライフでは、「環境への影響や資源の有効活用はもちろん、新築に比べてコストが低減でき、開業までのスケジュールの短縮が図れ、さらに周辺住民にも全く新しい施設を造るよりも理解が得られやすい点などが理由になりました」と説明する。
一方、「アクティブライフ中町倶楽部」は、痴呆症の高齢者を対象とするデイサービスセンター。古くからの住宅が点在する奈良市中町にあった古い平屋建ての民家を借り、水回りの改装やバリアフリー化といった高齢者用の改修を加えて使用している。?アクティブライフは、「家庭的なリアリティーのある雰囲気の中で昔懐かしい生活を送ることで、痴呆症の高齢者の方の心も落ち着くはずと考えました。家庭的なくつろいだ雰囲気と専門性のある介護の組み合わせは、効果を確かにあげています」と言う。