
弘本 由香里
                 
                
| 作成年月日 | 執筆者名 | 研究領域 | カテゴリー | 媒体(Vol.) | 備考 | 
|---|---|---|---|---|---|
| 2008年11月15日 | 
                    弘本 由香里
                    
                    
                      |  都市・コミュニティ |  コミュニティ・デザイン | CELレポート (Vol.35) | 
2007年11月、内閣府の中央防災審議会が内陸型直下地震の被害想定を公表しました。国内最大級の被害を想定されたのが、大阪の上町断層です。
もしも上町断層が動いたら…。何万人という犠牲者の数が語られる一方で、具体的なまちと暮らしの状況を想像することは容易ではありません。想像するのは容易ではありません。そんなとき、もしもの場面を想像する、一つの入り口を見つけました。それが減災ゲーム「クロスロード」との出会いです。上町台地ならではの、お寺が並ぶあのまちで、多文化が息づくあのまちで、長屋が残るあのまちで、新しいマンションで、時を重ねたコミュニティで…、浮かび上がるさまざまな声。減災・防災への想像力は、台地とともにまちに生き会う発見への入り口でもあるようです。
近未来の住まいと暮らしを探求する大阪ガス実験集合住宅NEXT21では、昨春からまちと暮らしをつなぐささやかな試みを始めています。1階に設けた「U-CoRo(ゆーころ)」のガラス・ウォールをインターフェイスに、上町台地のまつりや子どもと遊び、いのちをまもる智恵、緑と鳥や地域の伝統野菜をテーマにウィンドウ・ディスプレイを展開してまいりました。第6弾となる今回の展示では減災ゲームで気づく 上町台地の暮らしいろいろ」をテーマに、ゲームの紹介やドキュメントとあわせ台地の地形図や模型もご覧いただきます。台地の姿と暮らしのつぶやきにふれていただくことが、いのちをまもる智恵を育む出会につながっていくことを願っています。
情報誌CEL
