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講演録

濱 惠介

2008年11月01日

市民にできる地球温暖化防止

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2008年11月01日

濱 惠介

エネルギー・環境

地球環境

講演録

みのおアジェンダ21の会、講演レジュメ

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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講演趣旨

今年、2008年は京都議定書で約束した「温室効果ガス排出6%削減」が評価される最初の年である。環境省の発表(確定値2008.5)によれば、2006年度のわが国の排出量は、基準年に比べ約6.2%増加している。前年度より少し減ったとは言いながら、エネルギー起源のCO2排出量は基準年比12.0%増、用途別で家庭部門は業務部門に次いで高く30%の増加になっている。

地球温暖化の進行を食い止めるために我々市民に何ができるのか。毎日の暮らしの場である住宅で、自ら実践できる地球温暖化防止の対策について考えたい。考えるだけでは不十分で、出来ることを全部やる覚悟で臨まなければ、将来世代に対して責任が果たせない。

温暖化の主な原因は温室効果ガス(主に二酸化炭素=CO2)の排出である。二酸化炭素の主な発生源は化石燃料の消費、すなわちエネルギーの消費だから、エネルギーをもっと上手に使い消費を抑えるとともに、自然の力を有効に利用する必要がある。

住まいに関して消費されるエネルギーは、生活の過程だけでなく、建材の製造、運搬、住宅建設、取り壊しなど全ての段階で消費される。また廃棄物処理・リサイクルにもエネルギーは必要だ。わが国の住宅は平均30年程度で建て替えられているらしい。時間が作る味わいが出る前にゴミになり、実にもったいない。新築と取り壊しは、資源の消費と廃棄物の増加だけでなく温暖化の原因となるから、建物を永く使い続けることが特に大事だ。

しかし、温暖化に最も影響が大きいのは、暖房・冷房、給湯、調理、照明など毎日の生活で消費されるエネルギーである。二酸化炭素の排出を抑制するには化石燃料の消費を減らすのが理解しやすいが、電力も火力発電所では石炭・石油・天然ガスを燃して作られ、家庭用からのCO2排出の約6割は電気の消費による。一方、CO2排出が少ないとされる原子力発電は、放射性廃棄物のリスク(潜在的危険性)という別な環境問題を抱えている。

 

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