弘本 由香里
作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
カテゴリー |
媒体(Vol.) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
2008年07月08日 |
弘本 由香里
|
住まい・生活 |
消費生活 |
CELレポート (Vol.34) |
近未来の住まいと暮らしを探求する大阪ガス実験集合住宅NEXT21では、昨春からまちと暮らしをつなぐささやかな試みに取り組んでいます。1階に設けた「U-CoRo(ゆーころ)」のガラス・ウォールをインターフェイスに、上町台地のまつりや子どもと遊び、いのちをまもる智恵や緑と鳥をテーマにウィンドウ・ディスプレイを展開してまいりました。
初夏から夏へ、太陽の光を受けて、生き物が輝きを増す季節、2008年5月19日から8月29日まで(9月12日まで延長予定)第5弾となる展示「なにわ伝統野菜物語」を開催しています。展示と並行して、上町台地界隈の各所で、玉造黒門越瓜栽培プロジェクトも進行中です。
風土が育む地野菜の、個性あふれるその姿形や、しっかりとした味わいには、まちの歴史と文化が詰まっています。今、なにわ伝統野菜があちこちで息を吹き返しています。上町台地がふるさとの、玉造黒門越瓜や天王寺蕪も、まちの人たちの願いを受けて、芽を吹き、根を張り、花を開き、実を結び、たくさんの物語を紡ぎだしています。その輪の広がりに、命を支える食と暮らし、まちの未来への思いを重ねて、ご覧いただけることを願っています。
■ 展示内容と見所
(1) 復活してきたなにわ伝統野菜(地野菜を育む産地と食文化)
大阪の肥沃な土が育んできた地野菜の数々。都市化のなかで、いったんは姿を消していった地野菜が、なにわの伝統野菜として各地で息を吹き返しつつあります。大阪の食を支えてきた、なにわ伝統野菜の個性豊かな姿と本物の味わい。風土が育むなにわ伝統野菜の価値、品種・産地情報など、マップとともにご紹介。