濱 惠介
作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
カテゴリー |
媒体(Vol.) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
2008年07月07日 |
濱 惠介
|
エネルギー・環境 |
省エネルギー |
新聞・雑誌・書籍 |
フジサンケイビジネスアイ、ECOで楽しむ暮らし |
本格的な夏が目前に迫ってきた。夏の暑さ対策はエアコンによる冷房だけではない。エアコンに依存すればする程エネルギーが消費され、その結果CO2排出が増える一方で都市のヒートアイランド化が進む。
エアコンを利用するにせよ、昔からの知恵を活かし色々な工夫をすることで、運転時間が短くなり電気・ガスの消費量が減る。
まず必要なのは、住宅にできるだけ日を当てないこと。家全体を陰にするのは不可能だが、まず窓に当たる日射を遮りたい。
夏の真昼の太陽は仰角が高いから、南側にある深い庇やバルコニーが窓と壁への日射を防ぐ。
東西と北に面した窓は太陽が低い角度で入るので庇だけでは防ぎきれない。そこで、スダレやヨシズが役に立つ。特に西側は夜まで熱が残るので、窓だけでなく壁全体をヨシズで陰にできればなお有効だ。
私は東に面した窓の外に古くなった屋内用ブラインドを掛けている=写真。外部に置くことで遮熱効果が上がる。スダレと違って、スラット(横桟)の色と角度で明るさや通風を確保しながら日除けができる。
植物の力を借りるのも良い。樹木の陰は水分の蒸散作用もあって涼しい。東西の壁にツタを絡ませるのは熱を遮る効果が大きい。
窓の前に朝顔やニガウリ(ゴーヤ)を育てて「緑のカーテン」で陰を作るのは見た目にも涼しげだ。マンションのバルコニーでもプランターで育つ。
近年屋上やバルコニーを緑化する技術が進み、様々な商品が売られている。
屋根や外壁の色も暑さに関係する。濃い色・黒に近い色は熱の吸収が大きいので、夏の暑さには不利だ。