濱 惠介
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2007年11月20日 |
濱 惠介
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住まい・生活 |
住生活 |
新聞・雑誌・書籍 |
環境建築ガイドブック、環境コラム03 |
エコ住宅は建築・設備だけでは本来の機能を発揮しません。そこには環境意識を持った住まい手のライフスタイルが鍵となります。「仏作って魂入れず」の喩えに似て、使い方・住まい方が「環境建築」の成否を左右すると言っても過言ではありません。エコライフを代表するキーワードは、「省資源」と「省エネルギー」です。しかし、節約・省エネをケチ・我慢と捉えると楽しくありません。これを、スマート・さわやかに実践することで、生活の質や満足度はむしろ高まります。
エコライフは無駄の少ない暮らしです。まず、生きる基本の食料で見れば、食材は出来る限り地場の産物を選びましょう。パッケージを省き、無駄なく利用すれば廃棄物が減ります。残った生ゴミは土の栄養ですから、切り刻んで土に戻します。たとえ小さな菜園でも、自宅でできた野菜を食べることで食の安全や流通の無駄に敏感になります。
家具・什器は質の高い気に入ったものを求め大切に長く使えば、結局安あがりでゴミになるのを先送りできます。屋外家具などは自作できます。天然木や自然塗料を使って作れば、不要になった時に薪ストーブの燃料となり粗大ゴミになりません。
資源を大切にし、廃棄物を減らすことにも増して、省エネはエコライフにとって重要です。少ないエネルギー消費でほどほど快適に過ごし、手間を掛けつつ生活の質を高めることです。地球温暖化防止にも直結します。