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弘本 由香里

2007年11月12日

減災の“智恵”伝え

作成年月日

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2007年11月12日

弘本 由香里

都市・コミュニティ

まちづくり

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産経新聞夕刊「感・彩・人コラム」

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

全国各地で災害が絶えることはない。関西でも、南海・東南海地震や、数々の断層の存在など、災害の脅威が常に身近に存在している。誰もが等しく、将来の被災地・被災者の予備軍として日々を生きている現実がある。

そこで、全国の被災地に蓄積されてきた “いのちをまもる智恵”を丹念に掘り起こし、将来の被災地へ伝えていこうと、紡ぎあげられた一冊の本がある。ストーリーブック『いのちをまもる智恵 減災に挑む30の風景』。

各地の災害救援・復興支援に力を尽くしているNPO・NGO関係者(栗田暢之さん・吉椿雅道さん)、災害に向き合いながら地域に根ざして生きる人々、人と地域に寄り添う減災の研究者(渥美公秀さんほか)やデザイナー(花村周寛さん)をはじめ、多くの志ある人々の協働によって実現したプロジェクトである。全国19地域、約70人の方との出会いから、30の温もりのある風景(ストーリー)として、“いのちをまもる智恵”を紡ぎ出している。

制作者は、災害から得られた知

恵をあえて「智恵」と書いている。教訓を知識に留めず、曰(い)うこと、立場を越えて広く伝え共有していくことによって知恵となるという願いが込められている。

その願いを受けとめ、大阪・上町台地上で『いのちをまもる知恵』の紹介と上町台地災害史を振り返るウィンドウ展示を行っている(http://uemachi.cotocoto.jp/event/1715)。未来のために。

 

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