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濱 惠介

2007年03月23日

地球温暖化防止にふさわしい住まい・暮らし方

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備考

2007年03月23日

濱 惠介

エネルギー・環境

地球環境

新聞・雑誌・書籍

(財)ひょうご環境創造協会「エコひょうご43」

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

我々が今日 享受している豊かな暮らしは、資源やエネルギーの大量消費の上に成り立っています。深刻化する地球温暖化問題は、二酸化炭素の大量排出が主な原因ですが、それは資源・エネルギーの大量消費によってもたらされます。

「温暖化防止」と言いながら既に温暖化は不可避で、いかに温度上昇の幅を小さく留めるか、が目標になっています。我が国に課せられた京都議定書の約束は温室効果ガス排出の6%削減ですが、これは最初の一歩。長期的には排出量を4分の1ないし6分の1のレベルにまで削減しなければならない、とも言われています。つまり現代の暮らし方そのものの見直しが迫られているのです。

どうすればこの難題を解決できるでしょうか。わが家で実践していることを紹介しながら「何ができるのか、どんな暮らしになるのか」を考えてみましょう。

■今ある住宅を長持ちさせる

まず出来ることは、まだ使える住宅を壊さないことです。自然を壊しながら不必要な家を建てないことに通じます。住宅の建設には資源を使い、壊せば大量の廃棄物が発生します。いずれのプロセスにもエネルギーは消費され、温暖化に影響します。

今住んでいる住宅をできるだけ長持ちさせることが、環境への負荷を減らす第一歩。我慢するのではなく、住みやすく改善するのは勿論、省エネ性を大幅に改善しながら使い続けるのです。新築する場合は、省エネ型で百年使える住宅にすべきでしょう。わが家は築27 年の住宅を、省エネ・エコ住宅に改修したものです(図1、2)。

■断熱による省エネルギー

住まいの日常生活で消費されるエネルギーは、建設・維持・廃棄に必要なものの2倍以上を言われます。用途別に見れば、暖・冷房、給湯、調理、照明、動力などです。建築で出来ることの第一は、断熱性を改善して暖房エネルギーを減らすことと、窓からの日射を防ぎ冷房エネルギーを不要にする又は減らすことです。集合住宅に較べて戸建て住宅は特に暖房負荷が大きいので、断熱が重要です。

 

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