豊田 尚吾
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2002年01月23日 |
豊田 尚吾
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住まい・生活 |
消費生活 |
その他 |
第1章 第2節 デフレの進行と金融政策(p38〜57)
○日本経済は緩やかなデフレの状態にある。(過去2年)
デフレ:持続的な物価下落
《経済新語辞典2002年版;日本経済新聞社編より一部抜粋》:一般にデフレは広範な超過供給の存在する状態である。インフレは物価騰貴をもたらすが,デフレは継続的な物価下落をもたらす。たとえば生産過剰から供給過剰になっている状態はデフレである。一般に供給が需要より多ければ物価は下がり,企業の収益は減るか欠損を出すために不況となる。もし価格協定などによって物価の下落が食い止められることはあっても,失業の増大という形で不況に陥る。以上はモノの面からみた場合であるが,おカネとモノとの関係からみると通貨量が物資の流通量より少ない状態とされている。政府は2001年4月にデフレの定義を「物価下落を伴った景気低迷」から「持続的な物価下落」に変更。日本経済は戦後初めての「緩やかなデフレにある」と認定した。2年以上の連続的な物価下落がデフレとされる。
○原因?安い輸入品の増大などの供給面の構造要因→供給曲線の右方シフト
?景気の弱さから来る需要要因→需要曲線の左方シフト
?銀行の金融仲介機能低下による金融要因※
※金融要因:マネーサプライが十分供給されない
「長期的には、インフレやインフレの逆であるデフレは、マネーサプライの動きによって決まることは知られており、マネーサプライが十分供給されれば、デフレは回避しうる。」(p41)←背景に「貨幣数量説的」な考え方がある?