山下 満智子
作成年月日 |
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研究領域 |
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備考 |
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2000年09月10日 |
山下 満智子
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住まい・生活 |
食生活 |
新聞・雑誌・書籍 |
◆食生活の多様化のさまざまな要因◆
明治 〇近代工業都市の成立により、農村から都市へ人口移動
都市にサラリーマンとその妻である専業主婦が誕生
〇家事の軽減、水道、ガス、電気の普及
〇料理の情報化 −あこがれ−
ハイカラ文化、婦人雑誌、料理読み物
大正 〇料理の情報化 _家庭料理への取り込み_
新中間層を中心に料理文化の定着、大正、昭和モダニズム
昭和 料理学校、ラジオ料理番組、新聞料理記事
〇戦争による中断
〇食糧統制撤廃
〇経済復興
〇家庭電化時代始まる
(電気洗濯機、冷蔵庫、白黒テレビが三種の神器と言われた)
〇自動式炊飯器がブーム
〇輸入自由化
〇高度経済成長期(1960 年代〜)
〇テレビの普及
〇インスタント食品、冷凍食品、加工食品の普及
〇ファーストフード、ファミリーレストランなど外食産業の全国展開
〇スーパー・コンビニエンスストアなど流通の変化
〇核家族化の進展
〇専業主婦率ピーク(1975)
〇女性の社会進出
平成 〇バブル経済期(1980 年代後半〜90 年代初)
〇コンビニ30,000 店を超える(1990)
〇海外渡航者1,000 万人突破
〇少子化、高齢化の進展
〇中食市場急成長
〇単独世帯が全世帯の25.0%で最大に(1997)
明治34年に始まった20世紀、この一年日本の食生活は、大きく変化してきた。なにより多様化した。
外部化、社会化してきた日本の食生活はある面で、成熟・飽和したとさえ言われている。テレビなどのコマーシャルや流通の発達により、食の多様化は瞬くうちに普及し、日本全国で食の平準化も進行している。そして南北に長い地理的条件などから育まれてきた地域の食文化の特徴はかなり薄れてきた。
20世紀に大きく多様化した食生活の変化を簡単に振り返りたい。