安達 純
2000年06月30日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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2000年06月30日 |
安達 純 |
都市・コミュニティ |
都市居住 |
情報誌CEL (Vol.53) |
CELの再スタートにあたって
エネルギー・文化研究所(CEL)の創立14 年目を迎え、この4 月に所長が古館から安達にバトンタッチいたしました。伝統を引き継ぎながら、新しい視点も取り入れてCELの研究活動に取り組んでまいります。これまでと同様、CELに対して暖かいご支援・ご指導をお願いいたします。なお、古館前所長には顧問としてコーチ役をお願いしています。
今、CELがささやかな再スタートを切るにあたり、若干の道しるべをしておこうと思います。
私どもが自ら掲げるCELのミッションは、将来にわたり大阪ガスグループが社会のお役に立つ存在であり続けられるように、社会の状況、動き、未来のあり方を多面的に研究し、社内外に提言していこうというものです。そのために、組織的な位置づけは社内スタッフ部門であっても、その枠組みから一歩踏み出して、次のような姿勢で研究活動に取り組みたいと考えております。
まず、できる限り長期的な視点から研究テーマを選定することです。第二に、お客さまとガスグループの直接的な関わりというよりも、むしろ両者を含んだ‘社会’そのもののあり方に着目したいということです。そして最後に、基礎的・理論的なアプローチとともに具体的な行動に結びつく実践的なアプローチの2つを研究の両輪とすることです。
もともと大阪ガスグループは、都市ガスをはじめとするエネルギーを複合的に供給するエネルギー関連事業、ならびに都市生活における様々なニーズに応える都市ビジネス関連事業を幅広く展開し、これらの活動を通じて、豊かな暮らしの創造や産業の振興、地域社会の発展に貢献したいと願っている企業群です。
CELは、こうしたグループの方針に沿いながら、必ずしも企業の立場にとらわれずに、企業と社会の‘より良き関係’を築くという視点を基底に据え、「より良い社会とは何か。そしてその社会の中でガスグループがどのような存在であるべきか」を問いながら、私たちなりの提案をしていきたいと思います。