豊田 尚吾
作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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備考 |
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1999年10月01日 |
豊田 尚吾
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エネルギー・環境 |
地球環境 |
CELレポート (Vol.3) |
1. 概要
ネット・オークションとは、インターネットのHP(ホーム・ページ)上で行われる競売のことである。最も有名なのが米国のeベイで、最近米ネット小売りランキングで、アマゾン・ドット・コムを抑えて1位に輝いた(98 年推定売上高・11-13 億ドル、日経産9 月20 日)。また株公開長者ランキング(今年6 月までの1年間の株式公開)でeベイ会長が2位に、副会長が4位に、CEO が7位に登場した(株の時価総額、会長55 億ドル、副会長33 億ドル、CEO10億ドル、日経9 月15日)。eベイは、世界初の一般消費者向けのオークションサイトを開き、登録ユーザーは500万人を超えると言われている。
仕組みは簡単で、中古でも新品でも、商品の提供者がHPにエントリーし、一定期間内に最も高値をつけた入札者が落札するという、通常の競売と同様の仕組みを持つ。eベイは競売参加料や仲介手数料を取ることで創業以来黒字を実現している。
2. ネット・オークションの動き
儲かるビジネスということで、多くの企業がネット・オークションに参入しつつある。米国ではマイクロソフトを始め、アマゾン、サザビーズ、クリスティーズ、ヤフーなどそうそうたる企業群がネット・オークションに参入したりオークション機能を強化しようとしている。
日本でもネット・オークションが普及しつつある。すでに「楽天フリーマーケット」「マイトレード」が先行し、「goo」などが後を追いかけている(日経産9 月21 日)。他にもヤフー・ジャパン、ソニー、リクルート、IBM、ソフトバンク、ニフティなど、こちらも多くの企業が着々と布石を打っている。