安達 純
1999年04月01日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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備考 |
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1999年04月01日 |
安達 純 |
エネルギー・環境 |
その他 |
CELレポート (Vol.1) |
「CELレポート(エネルギー・環境関連)」の創刊にあたって
「CELレポート」創刊号をお届けいたします。CELレポートは、所員自身の手によるエネルギー・環境関連の調査研究を取りまとめ、社内のご参考に供するものです。
CELの研究スタイルは、これまでC(culture)ならびにL(life)の分野を中心に、各所員が独自の方法で研究し、その成果を広く世に問うというものでありました。そうしたやり方に対して、昨年から、組織としてE(energy、environment)の分野に本格的に取り組み、社内にも積極的に発信していくことを申し合わせ、準備を進めてまいりました。
しかし、Eに関しては申すまでもなく、大阪ガス全体が専門家集団であります。そのような中で、CELが敢えてこの分野に挑戦し、かつ社内に発信しようと考えるに至った理由は次の通りです。
第一は、これも言うまでもないことですが、エネルギー・環境問題は、大阪ガスにとってはもちろんのこと、社会にとっての重要課題であるからです。第二に、CELが社内各部署とは少し違った視点からエネルギー・環境問題に取り組むことができれば、そこに相乗効果が生まれるのではないかと考えたからです。そして第三は、広く世に問う前に、私たちCEL所員がしっかり自分の足腰を鍛える必要があるからです。まず専門家集団である社内の厳しい目によって鍛えられ、それに耐えうる力をつけた暁には、成果を広く世に問うて参りたいと思います。
こうした目的のもとに、本プロジェクトには安達、前市岡、宮本、植野、豊田、平山の6 名が参加いたしました。この中には、エネルギ―や経済の専門家がいる一方、こうした分野には初挑戦のメンバーもおり、出発点はまちまちです。そこで、当面の大テーマを「トリレンマの克服」あるいは「3Eの調和」(内容はいずれも同じで「経済発展」「エネルギーの安定供給」「地球環境の保全」の同時達成)と設定した上で、個別のテーマ選定やアプローチ方法の選択などについては、その枠内で各人の責任において進めることになりました。各論考における主張や考え方などについても同様であり、必ずしもCEL全体として調整されたものではありません。
もちろん、こうした問題についてメンバー間で議論を重ねておりますが、CEL全体としての手法の確立や統一見解の構築までには、いま暫くの時間が必要かと思います。