大阪ガスネットワーク

エネルギー・文化研究

  • サイトマップ
  • お問い合わせ

CELは、Daigasグループが将来にわたり社会のお役に立つ存在であり続けることができるように研究を続けています。

  • DaigasGroup

JP/EN

Home > 論文・レポート検索 > みんながクルマを持たなくても

論文・レポート検索

Search

WEB

濱 惠介

2007年08月28日

みんながクルマを持たなくても

作成年月日

執筆者名

研究領域

カテゴリー

媒体(Vol.)

備考

2007年08月28日

濱 惠介

エネルギー・環境

省エネルギー

WEB

日経BP・ECO JAPAN連載コラム(6)

自動車を持たないリッチな暮らし

 

もう10年近く前、エコ住宅の勉強にドイツを旅したことがありました。その時、ミュンヘンでお世話になったJ.ベネケ博士(物理学)夫妻のライフスタイルは、今も強い印象を残しています。カッセルで開かれたエコ建築の国際シンポジウムで知り合ったばかりの仲でしたが、数日間逗留させていただくことになりました。

 

ドイツ北部を回ってからミュンヘンに到着。たまたま中央駅で出会ったベネケ氏と、一緒にSバーン(郊外電車)に乗りお宅へ向かいました。最寄駅に着くと、出迎えに来てくれた奥様の乗り物は、何と自転車! 「どんなクルマに乗ってお迎えだろうか」と勝手に想像していた私は、軽いショックを受けました。重いスーツケースを荷台に載せて、15分程の道のりを3人で歩いて帰ったのです。

 

ご自宅はドイツの水準から見ても立派なものでした。家全体の下が地下室で、積石造2階に屋根裏部屋・温室付き一戸建て。その前に広々とした庭が広がっています。別棟の木造ガレージには自動車は1台もなく、色々な大きさと種類の自転車が置いてありました。

 

ベネケ氏の説明では、「自動車は合理的な乗り物ではない、環境への負荷が大きすぎる」として所有しないとのこと。バカンスについては、「列車で移動し現地で車を借りる」というパターンが多いようです。こんな立派な家に住み、高い社会的ステイタスがあり、所得も高いはずの人が自動車の所有を否定し、日常生活では自転車と電車で用を済ませているのは新鮮な驚きでした。まだ小さな子供達もいて、「自動車がなければ何かと不便なのでは」と想像しましたが、取り越し苦労だったのでしょう。

 

  • U−CoRo
  • 語りべシアター
  • 都市魅力研究室
  • OMS戯曲賞
Informational Magazine CEL

情報誌CEL

【特集】場づくりのその先へ −つながりから社会を変えていく

近年、まちづくりにおいて「場づくり」が注目されています。 その試みは、時に単なる...

バックナンバーを見る
  • 論文・レポート・キーワード検索
  • 書籍・出版
  • 都市魅力研究室
  • FACEBOOK

大阪ガスネットワーク(株)
CEL エネルギー・文化研究所

〒541-0046
大阪市中央区平野町4丁目1番2号

アクセス