濱 惠介
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2009年07月07日 |
濱 惠介
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エネルギー・環境 |
再生可能エネルギー |
WEB |
日経BP社特設コーナー「High Ecology Low Carbon〜創エネ住宅の時代へ」内のコラム |
太陽がくれるエネルギー
今日の便利で豊かな暮らしは、電気・ガス・灯油などのエネルギー消費によって支えられています。しかし、それだけがエネルギー源ではありません。太陽エネルギーをはじめとする自然のエネルギーがあります。
窓から光が入り、景色が見え、植物が成長し(食料が得られ)、年間の平均気温が15℃程度に保たれること、これらはすべて太陽エネルギーのおかげです。あまりにも当然なので、意識されないのではないでしょうか。電気やガスは、暮らしの維持に太陽エネルギーで足りないところを補っているだけ、と考えることもできます。太陽は、石油のように奪い合うこともなく、平和的なエネルギー源です。地球温暖化で人類が未来を危ういものにしつつある今日、化石燃料や原子力に頼り切るのでなく、基本である太陽の恵みをもっと有効に利用することが欠かせません。
今回と次回は、太陽エネルギーの獲得と利用についてお話しします。まず太陽光発電、次に太陽熱給湯です。太陽の光・熱は、枯渇せずいつまでも供給されるので、「再生可能エネルギー」と呼ばれます。風力・バイオマスも同様です。「バイオマス」とは、生物、主に植物が太陽エネルギーをもとにつくったエネルギーの貯蓄です。つい半世紀前まで、家庭燃料の主役は、薪と炭、つまりバイオマスでした。
それではまず、家の屋根で電気ができる太陽光発電から。