情報誌CEL
減災教育の新しいカタチ― 『減災教育+arts』プログラム「イザ!カエルキャラバン!」を事例として
作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
カテゴリー |
媒体(Vol.) |
備考 |
2010年01月08日
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永田 宏和 |
都市・コミュニティ
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まちづくり
コミュニティ・デザイン
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情報誌CEL
(Vol.91) |
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最初に、私たちのNPO法人の名称「+arts(プラス・アーツ)」について説明する。これは、社会の様々なテーマにおける課題解決に取り組む際の一つの“手法”であり、具体的には、「教育」「福祉」「環境」「防災」「防犯」といった分野に「arts(アーツ)的な発想やarts(アーツ)が持つパワー」を注入することで各分野の課題解消や活性化を実現するというものである。また、「arts(アーツ)」とは、狭義の美術、芸術といった意味だけでなく、「デザイン」や「建築」といったクリエイティビティ全般を含んだ概念として捉えており、「arts(アーツ)的な発想」とは「既成概念にとらわれないアーティストのモノの本質を見極め、導き出すアイデア」のことを示しており、「arts(アーツ)が持つパワー」とは「arts(芸術やデザインなど)が持つ、人を感動させたり、強くメッセージを発信する力」のことを意味している。こうした視点に立って、地域活動の様々な分野にアプローチしていく手法が「+arts(プラス・アーツ)」であり、本稿では、当法人が2005年から取り組んでいる「防災(防災教育)+arts」のプロジェクトについて具体的に紹介し、「+arts(プラス・アーツ)」という手法の有効性について論じる。