豊田 尚吾
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備考 |
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2010年07月22日 |
豊田 尚吾
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住まい・生活 |
ライフスタイル |
ディスカッションペーパー |
10-04 |
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1.はじめに
大阪ガス株式会社 エネルギー・文化研究所(以下CEL)は2005年から毎年「これからの住まいとライフスタイルに関する生活意識調査」を行っている。生活者の住まいやライフスタイルに関する諸問題、その背景にある意識を調査することにより、CELの目指す持続可能な社会、生活づくりに資する情報を得ることが目的である。(詳細に関してはWEBサイト参照 )
2010年も1月から2月にかけて同調査を行った。本稿では、その中で、社会経済、および生活満足に関する質問について、結果を確認する。そこから、生活者の社会的問題への関心の把握と、生活満足度に関する生活者の実際の意識を見ることを試みる。
特に、今回(今年度調査)は「世代間差異」に着目することをテーマにしている。さらにいえば、若年者の意識に焦点を当てることを意図している。従って、世代という切り口に重点を置いて結果を確認していく。次節では具体的な社会的課題や、社会に対する貢献に関する設問の内容と結果を概観し、その特徴を確認する。
さらに、生活に関する現時点での充足度(満足感)を、世代別に検討することを通じて、現代の若年層がどのような特徴を持っているのかを検証する。
結論としては、若年層は、雇用問題を中心に、自身に身近で深刻な問題に関心を示し、生活不安も感じていることが分かった。ただ、若年といっても20代と30代、男性と女性とではかなり意識が異なっており、ひとくくりに捉えることは適切ではない。また、社会に対する貢献意識は女性の積極的姿勢が目立ち、生活充足度に関しても、若年層に限らず、女性の高い満足度を確認することができた。