池袋コミュニティカレッジ こえび隊
2013年07月01日作成年月日 |
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研究領域 |
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2013年07月01日 |
池袋コミュニティカレッジ こえび隊 |
住まい・生活 |
ライフスタイル |
情報誌CEL (Vol.104) |
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余暇を、漫然と過ごすのではなく、「学び」を得る時間に充てたい、さらには、学びを「奉仕」につなげたい、と考える人たちがいる。1950年代に生まれ、広く学びを提供する場所として定着したカルチャー・センターと、近頃話題の芸術祭ボランティアに取材し、学びの現場を探った。
学びたい、に応える現代の寺子屋 カルチャー・センター
年齢、性別、学歴、職業に関係なく、広く万人に開かれた学びの場、それが「カルチャー・センター」である。その数は、全国1024カ所、講座数は18万7824、受講生は123万5021人に上る(*)。
ヨーロッパの家庭料理、ミステリーの書き方、エッグアート、テンペラ画、はじめての映画づくり、スポーツ吹矢、胡弓に親しむ、伝わるプレゼン資料作成術(新・仕事の学校)……。これらはすべて東京都心にある大手カルチャー・センター「池袋コミュニティ・カレッジ」で開かれているもので、約1400に上る講座のほんの一部だ。月あたり1万人を超える受講者の男女比を見ると、圧倒的に女性、特に主婦層が多く、男性は15%ほど。年齢別では中高年の割合が最も多く、50歳以上が約6割を占める。
学ぶことで叶う夢
池袋コミュニティ・カレッジでは、1979年の設立以来、それぞれの時代のブームを捉え、市場のニーズに沿った講座を提供してきた。その一方で、知る人ぞ知る、ここでしか体験できない貴重な講座も用意している。そのひとつが、カレッジ内に工房を構える「ルリユール」講座。ルリユールとは、本をばらして製本し直し、革や紙で新たな装丁を施すヨーロッパ伝統の手作り製本技術だ。なかでも本格的な「パッセ・カルトン」クラスでは、週1回のレッスンで3冊を並行して進めるが、乾かしたり圧をかけたりという工程が60以上もあり、仕上げるのに2〜3年の歳月を要するという。
(*)経済産業省「平成22年特定サービス産業実態調査(確報) 28 教養・技能教授業 事業従事者5人以上の部」より