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情報誌CEL

サービスグラント

2013年07月01日

Part5 社会貢献の新しいかたち プロボノ

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2013年07月01日

サービスグラント

住まい・生活
都市・コミュニティ

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その他

情報誌CEL (Vol.104)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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「プロボノ」。それは、最近日本でも注目を浴び始めた新しい社会貢献の手法だ。いったいそれはどんな活動で、どんなやりがいが感じられるのだろう。すでに実践している人たちの声を聴いてみよう。

「プロボノ」とは、その語源であるラテン語の「公共善のために(pro bono publico)」に由来する通り、社会的・公共的な目的のために、職業で培ったスキルや知識を提供するボランティア活動のこと。ボランティアを提供する先は、NPO団体である。
プロボノが従来のボランティアと違う点は、いくつかある。一般的なボランティアでは、職業やキャリアは問われないが、プロボノでは、プロフェッショナルなスキルが求められる。なぜなら、必要とされるのが、広報やマーケティング、事業戦略といった、相手方のNPO運営の根幹に関わる重要な役務だからだ。
もうひとつの違いは、ボランティア側(プロボノワーカーと呼ばれる)とNPOとの間をつなげる、もうひとつのNPOが存在する点である。このNPOが双方の状況を把握し、マッチングすることでプロジェクトがスタートする。 アメリカから始まったというプロボノ。日本におけるプロボノマッチングのNPOで草分け的存在なのが、「サービスグラント」だ。代表のさ嵯峨 生馬さんがプロボノを知ったのは、2004年のこと。当時シンクタンクに勤務しながら地域通貨を広めるNPOで活動していた嵯峨さんは、仕事でサンフランシスコへ赴いた際、偶然にプロボノプロジェクトを運営するNPO「タップルートファウンデーション」の存在を知ることとなる。
「仕事のスキルを生かしたボランティアというのは、私にとって目から鱗の発想でした。そしてタップルートの働きによって、たくさんの成果が上がっていることにも驚きました」
従来は、NPOに関わりたいというボランティアの人は多くても、運営や仕組みづくりまでを担う人は少なく、NPO運営の難しさを痛感していた嵯峨さんは、2005年に有志を募り、サービスグラントを立ち上げた。現在、登録しているプロボノワーカーは約1700人、NPOは約120団体に上る。
プロジェクトは、通常、チームで進められる。1チーム5、6人で、期間は約半年。チームのなかでプロジェクトマネージャーをひとり決め、マネージャーが全体のスケジュール調整や管理をする。各自は終業後や週末の時間を使って作業し、コミュニケーションにはメールやオンライン会議のツールが使われる。

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