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情報誌CEL

金城学院高等学校

2014年03月03日

Case2 ケータイ・スマホから学ぶ人とのつながり

作成年月日

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備考

2014年03月03日

金城学院高等学校

住まい・生活
都市・コミュニティ

ライフスタイル
消費生活
コミュニティ・デザイン

情報誌CEL (Vol.106)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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『中高生のためのケータイ・スマホハンドブック』制作を通して

高校生たち自身の手でまとめ、出版された『中高生のためのケータイ・スマホハンドブック』(学事出版)。ただ「ケータイはダメ!」ではなく、多角的な視線でまとめられた1冊である。本書を編集した名古屋・金城学院高等学校の生徒・先生の皆さんにお話をうかがった。

つながるのはケータイとではなく、人
高校生の目線でケータイ・スマホについて説明するだけでなく、コミュニケーションのあり方に深く切り込んだハンドブック。その土台となる第1版が金城学院高等学校で作成されたきっかけは、2008年に中学校で出した「反いじめ憲章(現・白百合の誓い)」の取り組みに遡る。高い問題意識をもって活動してきた生徒たちの思いを受け継ぐ方法はないのか。
高校の新学年団は協議し、生徒支援を担当する宮之原弘先生が、「反ネットいじめ研究会」の立ち上げを呼びかけた。生徒たちの関心は予想以上に高く、60人もの生徒が手を挙げた。最初の学習会で名古屋大学(当時)の今津孝次郎先生に「ケータイ問題」について講演を依頼し、その中で「ケータイをテーマに、1冊にまとめてみては?」との提案を受けて始まった。「ケータイ依存」について調べたいと言い出したのも生徒たちである。参加は自由、すべて生徒主体で学習が進められるなか、ハンドブック第1版が完成した。
宮之原先生は、学習を通して生徒たちが自身を振り返り、多くの「気づき」を得たと言う。「『依存』が悪いのではなく、依存の対象がケータイであることに問題があると気づいた生徒たちは、次に依存の『原因』について関心を向けるようになりました」人は誰かに依存しないと生きていけない。その対象は本来「人」。周りにいる親、よき大人とつながることが大切――その気づきを同級生や後輩に伝えるために、毎年4月には新しいハンドブックを作成・配布し、生徒による新入生ガイダンスを行っている。

 

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