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情報誌CEL

安岡 美佳

2024年09月01日

北欧のリビングラボ −当事者を巻き込む、未来づくりの場とは

作成年月日

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媒体(Vol.)

備考

2024年09月01日

安岡 美佳

都市・コミュニティ
住まい・生活

コミュニティ・デザイン
地域活性化
ライフスタイル

情報誌CEL (Vol.135)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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北欧では1970年代以降、政府・企業・市民などの利害関係者を巻き込み、コミュニティの課題解決に取り組む「参加型デザイン」が実践されている。
近年では参加型のオープンイノベーションのための場として「リビングラボ」が広がっており、日本でも設置する企業や自治体が増えてきている。
この新しい手法について、北欧に在住し、リビングラボの研究と実践にあたっている安岡美佳氏に解説をいただく。


1 リビングラボとは

近年、日本において「リビングラボ」が注目されている。中央省庁のレポートに紹介され、企業や自治体の取り組みも増えている。そもそもリビングラボとは何か。そして、なぜ今注目されているのだろうか。初めてこの言葉を聞く方もそれなりにいらっしゃるという想定のもと、ラボが盛んな北欧に在住し、リビングラボを研究している筆者の視点で、まずリビングラボとは何かを解説し、海外および日本での事例、そしてリビングラボ実践の手引きと今後の期待される展開について記していく。
リビングラボとは、「Living(暮らし)」と「Lab(実験室)」を組み合わせた造語で、「生活者視点に立った新しいサービスや商品を生み出す場所」、「オープンイノベーションをユーザーや市民が生活する場で行う共創活動やその活動拠点」などの意味合いで使われることが多い。現在、誰もが合意するリビングラボの定義というものはないが、筆者は、「北欧の参加型デザイン手法の一つであり、長期的な視点に立って実生活の環境で行う、トライアルアンドエラー(挑戦と失敗)のイノベーション手法であり場である」と説明している。高齢者対策・ヘルスケア分野・まちづくり・地域産業の育成・移民対策などあらゆる社会課題に対し、当事者がその解決に向けてのデザインに関わり、デザイナーやそのほか関連各所が一緒になって、適切なサービスや製品を構築していく仕組みづくりを志向するものである。
なかでも重要と考える視点は、①実生活の場、②マルチ・ステークホルダー、③オープンイノベーションの3つである。

①実生活の場
リビングラボは、実生活の場で行われる。実生活の場とは、人々が日常生活を営む場所である自分の家や近所、職場などである。

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