わたしたちが暮らす“上町台地”。古代から今日まで絶えることなく、人々の営みが刻まれています。天災や政変や戦災も、著しい都市化も経験しました。時をさかのぼってみると、まちと暮らしの骨格が浮かび上がってきます。自然の恵みとリスクのとらえ方、人とまちの交わり方、次世代への伝え方…。過去と現在を行き来しながら、未来を考えるきっかけに、U-CoRoプロジェクトStep2では、壁新聞「上町台地 今昔タイムズ」を制作し上町台地の数ヶ所で実験的に掲示する活動を展開しています。
Vol.20 2024年 春夏秋冬号
南木芳太郎の念願の結晶、大阪が誇る『郷土研究 上方』。1931(昭和6)年から1944(昭和19)年にかけて、151号を発行。陰影鮮やかな木版画の表紙絵は、大阪を中心に上方の折々の風物、記録に留めたい風景を描いて人気を集めました。なかでも、上町台地界隈ならではの眺め、名所旧跡や年中行事、時に災害や復興の様子まで描き伝えているものは、27点ほどを数えます。並べてみれば、上町台地曼茶羅とでも呼びたくなる、魂の籠ったまちの相貌が立ち現れます。
さて、2013年秋に第1号を発行した「上町台地 今昔タイムズ」は、2024年3月発行の本号(Vol.20)が最終号となります。10年余に渡った編集ワークの中で、地域の皆様の貴重な記憶とともに、かけがえのない”知"の源泉となったのが、『上方』でした。感謝と敬意を込めて、その"知"を次代へとつなぐ橋渡しとなることを願って、「上町台地 今昔タイムズ」の最終号を編みお届けします。
vol. |
発行年月 |
タイトル |
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20 | 2024年 春夏秋冬号 | 「その眺め、上町台地曼荼羅さながら 『上方』に刻まれた、まちの相貌と魂を次代ヘ」(PDF) |
19 | 2023年 春夏秋冬号 | 「かの国文・民俗学者にして歌人、折口信夫=釋迢空を生んだ “野性”の都市・大阪と上町台地をゆく」(PDF) |
18 | 2022年 春夏秋冬号 | 「再生の物語を求めて 台地の門前から今に続く語りの世界」(PDF) |
17 | 2021年 秋・冬号 | 「“相聞(あひぎこえ)”の台地を旅する 言葉の力で呼び覚ます歌枕のコスモロジー」(PDF) |
16 | 2021年 春・夏号 | 「聖と俗のあわいで安寧を願う 上町台地相撲パノラマ」(PDF) |
15 | 2020年 秋・冬号 | 「遥かなる社会福祉の源流から、激動の近代を支えた社会事業の奔流へ、その先へ...」(PDF) |
14 | 2020年 春・夏号 | 「上町台地から想いを馳せる、“共”の知としての災害史と文化」(PDF) |
13 | 2019年 秋・冬号 | 「“超時空遺産”上町台地 博覧会時代 モダン大阪に煌めいた若き才能たちの光跡」(PDF) |
12 | 2019年 春・夏号 | 「上町台地から見はるかす 博覧会“百年の計”で築いた大阪とは」(PDF) |
11 | 2018年 秋・冬号 | 「足下に眠る“上町台地バレー” まちづくりの魁(さきがけ)・ものづくりの都が姿を現す」(PDF) |
10 | 2018年 春・夏号 | 「稀代のなにわ名所案内人 暁 鐘成 と再びめぐる 上町台地 食が結ぶ高低・聖俗交わりの風土」(PDF) |
9 | 2017年 秋・冬号 | 「はじまりは上町台地 “知”を運ぶ本のまち・大阪の軌跡をたどる」(PDF) |
8 | 2017年 春・夏号 | 「有為転変、世情によりそい願いを映し よみがえるお地蔵さんとまちの暮らしの縁起」(PDF) |
7 | 2016年 秋・冬号 | 「伝説の生玉人形とたどる ものづくりと文化の原風景」(PDF) |
6 |
2016年 春・夏号 |
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5 |
2015年 秋・冬号 |
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4 |
2015年 春・夏号 |
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3 |
2014年 秋・冬号 |
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2 |
2014年 春・夏号 |
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1 |
2013年 秋・冬号 |