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活動報告

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2007年度

2008年3月

なにわの語り部公演 −四重奏との饗宴

「大阪モダニズム物語」「夫婦善哉考」 綿業会館本館1F 会員食堂にて

朝日新聞社と大阪ガスエネルギー・文化研究所の共催公演、3回目。
応募者600件以上の中から抽選させていただき、リサイタルホールほぼ満席の500名様にご来場頂きました。

今回は、乙女文楽の吉田光華さんと、パーカッションのクツノユキヒデさんを迎えて、さらに演出効果を向上させました。
「大阪モダニズム物語」は、秋の章のほぼ再演。しかし、プロローグの音楽を一新し、パーカッションが入ることで、秋よりはかなりバージョンアップしました。
ファッションショーも、出演者全員の登場で、人数も増えさらに当時の服装も楽しんでいただけたと考えています。(衣装提供は「東京衣装」) 「新曽根崎心中考」。かなり以前から、文楽人形とのコラボレーションを考えていたが、自由な発想でシナリオや現代音楽にもあわせて舞っていただける、吉田光華さんにはじめて共演をお願いしました。
乙女文楽は、通常3人で1体の人形を操る文楽とは異なり、女性一人で人形を扱います。吉田光華さんは、日本舞踊の名手でもあり、古典だけでなく現代のさまざまなジャンルの芸能とのコラボレーションを行ってきた方です。海外公演も少なくありません。今回は、幕開きにピアノと互いに即興・アドリブでの舞も披露していただきました。
「曽根崎心中考」という作品は、なにわの語り部活動のきっかけともなる作品ですが、初演から10年以上経っても、色あせない史実と物語性をもつようです。栗本ひとりの講演回数を含めると数え切れませんが、今回は改めて音楽を一新して上演し、人形による演出がくわわったため、これまでのものと雰囲気がかなり変わったのではないでしょうか。
人形の衣装を強調させるために、出演者は装いをモノクロに統一してみました。
リサイタルホールの照明、音響担当の方々は、かなりの職人技術を駆使してくださいました。特に今回は2回目なので要領を得てくださったのか、さらに遊び心を活かして美しい照明効果が実現。今年いっぱいでリサイタルホールが閉館するのは大変残念ですが、秋に再度、リサイタルホールでの公演を計画中です。

 

 

主 催

CLUB TAP

後 援

歴史街道推進協議会

協 賛

大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所、千島土地株式会社、近畿綜合メンテナンス株式会社、
江戸堀コダマビル、株式会社創元社、五感北浜本館(順不同)

協 力

月刊誌「大阪人」、北船場クラブ、北浜レトロ、伏見ビル、平岡珈琲店、
イタリア料理オピューム、せんばGENKIの会(順不同)

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2007年11月21日

なにわの語り部 秋の章 −四重奏との饗宴

「大阪モダニズム物語」「夫婦善哉考」 リサイタルホールにて

朝日新聞社との共催公演の2回目。
「大阪モダニズム物語」は、近代大阪の歩みと今に残る近代建築物の維持保存や再生 について、エピソードや事例を次々に紹介する物語。近代の都市計画や建築物をはじめとして花開いた文化は、現代の大阪を元気にする源であり、活用や着眼の仕方によっては、さまざまな可能性をもつという提案も盛り込んでいます。
語り部の作品の中ではもっとも上演回数が多く、今回は、2003年にはじめて試みた、モダニズムファッションショーに再び取り組みました。着用衣装はほとんどがレンタルで、「東京衣装」という舞台やテレビ用の衣装屋さんに、時代考証を参考に選んで貸していただいたものです。出演メンバーで舞台中央にて、ファッションのお披露目をさせていただきました。バックミュージックは、当時流行していた「大阪行進曲」です。
「夫婦善哉考」は、織田作之助の世界をごく一部であるが紹介する作品。小説「夫婦善哉」の粗筋と織田作之助の人生、2つの物語を重ねながら、もう一つの近代大阪への視点を提示したつもりです。2007年夏に書き下ろした新作であり、途中、作之助の妻「織田一枝」の名をタイトルとする寺山修司作詞の語り歌を実験的に挿入してみました。 音楽は、ほとんどがタンゴ。作之助が好んで聴いたという「ラ・クンパルシータ」や、この時代に流行していた「ツィゴイネルワイゼン」なども、シナリオの中にうまく織り込むことに成功しました。

音楽と共演する作品も4作目となると、音楽監督の宮川真由美さんも音楽家のメンバーも、かなり作品づくりに慣れて、よりいいものを創ろうと、精力的にプロならではの磨かれた能力を発揮してくださり、本当に嬉しい限りです。
春の章の公演をご覧いただいた朝日新聞社宣伝部の担当者の方が、本活動の意義や発信内容に改めて賛同くださり、秋以降もできれば、半年ごとに、共催で語り部公演を開催したいというお話をいただきました。朝日新聞社にとっては、読者サービスとして位置づけ、地域に密着した発信としても適したテーマであるとのこと。
発信の機会として、大変ありがたいお話で、今後もいい関係を続けていければと考えております。(栗本)

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