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活動報告

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2016年度

2017年3月8日

語りべシアターチャレンジ公演2017

(於 都市魅力研究室)

2016年のワークショップを卒業された方を中心に、オリジナル作品の発表会を行いました。ワークショップから継続して、3つの班の各々で取り組むテーマを決めた後、取材調査、台本、映像、語り、演出と班の中で分担しながら作業を進め、発表会当日には、それぞれの個性が光る作品をお披露目しました。
なにより、メンバーのひとりひとりが、本当にイキイキと瞳を輝かせて発表会にのぞんでいた姿が印象的でした。終演後は、達成感からか、さらに会話がはずみ、出演者は、確実に5歳以上若返ったようでした。

観覧希望のお客様が、都市魅力研究室セミナールームに入りきらないと予想し、午後から2回公演に分けて開催し、合計約100名のお客様にご覧いただきました。

日 時

2017年3月8日(水)13:00〜、15:00〜

場 所

グランフロント大阪
大阪ガスエネルギー・文化研究所都市魅力研究室

プログラム

「大阪天満宮2017―酉年にちなんだ菅原道真公の秘話」チーム魅都
「堺と与謝野晶子」チーム・彩り粟おこし
「ハイカラ神戸」チーム・ガジャック
「ええ〜ストーリー東大阪2017」チーム・Eas-tory5

 

 

 

 

 

 

 

 

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2016年12月5日

尼崎市市制100周年記念事業
100周年ステージ 知れば知るほどあまがすき
第二部 語りべシアター

(於 あましんアルカイックホール・オクト)

2016年は、尼崎市市制100周年。この記念事業に参画してほしいと依頼を受けた3年前から、紆余曲折を経て、今回の形式での開催となりました。
尼崎市長様のご挨拶の後、序幕は、“あまゆーず”という尼崎市出身の元保育士フォークデュオが登場。市制100周年PR大使であり、PRソング“あまがすき”を披露されました。尼崎の地元の方には、すっかりお馴染みのようです。第一部は、桂米團治による落語で、「掛け取り」。尼崎バージョンへのアレンジが素晴らしかったです。休憩後の第二部が語りべシアター。「わがまち尼崎ものがたりーアマにしかない歴史と技術と都市文化」と題して、約80分間上演させていただきました。
おかげさまで、アンケートでは「感動して、涙がでた」「尼崎のことが好きになった」「非常に有意義な活動、もっと続けてください」というメッセージをいただきました。大半が尼崎市民の方で、語りべシアターがはじめてのお客様が多かったようです。貴重な機会をいただき、大変光栄でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予備知識があまりない状態でのスタート

「尼崎」というまちについては、この公演のために、調査やフィールドワークを始めるまでは、恥ずかしながらほとんど予備知識がなく、運河や閘門があることもはじめて知りました。阪神尼崎駅を降りて南へ歩くと、城跡のような公園や図書館があり、尼崎に立派な城があったこと、一方でそれが尼崎市域外の人にはあまり知られていないことも認識しました。
工業都市として発展し、今日まで、ものづくりを誇りとしてきたまちであるというイメージが強かったのですが、もとはどのような土地性でいかなる役割を担って来たのか、歴史的な流れの中での位置も、未来への取り組みにつながるかもしれないと、興味を持ち、調べていきました。また、能や歌舞伎、落語でも、大物浦を舞台にした有名作品があることは、ぜひ紹介したいと考え、当時の地形や交通の要衝であったこと等を確かめながら、組み立てていきました。

尼崎のものづくり

尼崎のものづくりを代表する企業は多々あり、日本初、世界初、日本で唯一などの実績や取り組みも1つや2つではありません。それぞれに優れた知恵や技術、創始者のご苦労などがある中で、紹介する会社の選択については、尼崎市の100周年事業ご担当の方や商工会議所にも相談をして決めさせていただきました。偶然にも、エーデルワイス様は今年50周年、音羽電機工業様は70周年と、アニバーサリーイヤーで、取材や資料提供にも大変ご協力をいただきました。特に、エーデルワイス会長の比屋根毅様には、様々なご苦労やエピソードをお話いただき、感銘を受けました。2年前、甲子園をテーマに取材をしていた際にも、スイーツの題材を少し取り上げました。現在、武庫川女子大学となっている旧甲子園ホテルが営業していた時代、そこで出されていたケーキが濃厚なバタークリームの味で、今もそれを大事に受け継ぎお客様に提供している店がある、ということです。一方で、隣町の立花で店を出していた比屋根さんが、西宮の乳業会社の工場に通いながら、形がくずれない生クリームを開発研究をされていたとは、驚きでした。日本の洋菓子の世界を変えた生クリームの誕生秘話、その後、多くのカリスマパティシエを輩出してきたことや尼崎にスイーツのイベントが浸透してきたことなど、伝わりやすいよう台本を工夫して、紹介させていただきました。

水と切っても切れない縁のあるまち

「尼ロック」の愛称をもつ尼崎閘門ができるきっかけとなった災害、ジェーン台風と以後の対策については、今後の地震・津波も意識して、時間が許す限り紹介をしました。
閘門を通過できる運河クルーズは、限られた時期にしか行われていないため、意外と知られていないようです。
「公害のまちのイメージがありますが、実は、水も空気も綺麗になっていて、庄下川には、もうフナやコイも泳いでる。なのに、どうしても悪いイメージがぬぐえない・・・」と尼崎市の100周年記念事業の担当者が悩ましげに話されていました。環境への取り組みは、他市にも同様の動きはあるものの、あの公害汚染がひどかった尼崎市で、行政も市民も、前向きに努力を重ねて、確実にまちを変えてきた、その熱意には敬意を表します。

仕上げの作業。音楽と演出

台本がほぼ完成したのは、本番まで1か月を切ってから。台本が見えてくると、イラスト制作、複雑な画像制作を専門家へ委託発注しながら、ようやく具体的な演出へと進みます。
まずは、音楽監督の宮川真由美さんと西村恵一さんとで、シーンにあわせて念入りに音楽を決めていきます。今回は、通常の2倍のボリュームがあり、気がつけば、休憩も挟まずぶっ通しで、3時間半も経っていました。その後、やはり、台本が長いと感じ、さらに削ることにしました。最初のたたき台から3〜4割以上削った、スリムな台本にしてから、出演者全員のリハーサルに臨みました。
今回全体リハーサルは2回。初回は、音楽を中心に。2回目は、寸劇の動きを確認しながら、最後はざっと通し稽古をしました。サックスの武井さんには、今回初回ながら朗読劇もお願いし、どんな引き出しをお持ちか手探りで、あれこれリクエストしながら、その場その場で動きを決めて行きました。西村さんと武井さんも、かなり息があってきて、演奏との掛け持ちもさらに工夫をしていきます。音楽家には、いろいろな役割をお願いしているので、段取りを間違えると大変なことになるのですが、武井さんは、まったく動じず、一生懸命おつきあいくださいました。
また、今回地元から特別に出演していただく、園田学園中学校高等学校のコーラス部へ宮川真由美さんと一緒にお邪魔しました。本番直前のその日は、生徒さんには期末テストが終了した日の午後で、やや疲れ気味の様子でした。が、顧問の南堀先生が、本番までの土曜・日曜で猛特訓してくださったとのことで、当日は、ピュアな歌声を披露してくれました。
当日のゲネプロや本番の、公演を見た生徒さんたちが、非常に興味を持ち「地元なのに、知らなかった」「ちょうど今、義経や勧進帳について勉強している」と、楽屋でずっと話していたとのことで、語りべシアターが、中学生や高校生にも十分に楽しんで学んでいただける内容であることを確認できたのも、収穫でした。

◆内容紹介◆ (当日配布プログラムより抜粋)

「わがまち尼崎ものがたり― アマにしかない歴史と技術と都市文化」

「尼崎」という地名が、どこから来たか、ご存知ですか?
遠い昔から海と関わりが深く、交通の要衝であったことから、数々のエピソードが生まれ、城下町も栄えました。近代以降は、工業都市・産業都市として発展を遂げる一方で、まちの安全や環境を守るため、さまざまな立場の人が手をたずさえ、住みよいまちづくりへの取り組みを進めてきました。
市制100周年を1つのきっかけに、わがまちを改めて見直してみませんか?
本日は、限られた時間と空間の中ではありますが、私たちなりの表現で、尼崎の歩みと個性、その魅力を紹介します。

尼崎市市制100周年記念事業「100周年ステージ 知れば知るほどあまがすき」フライヤー

1章 土地の形成

現尼崎市域は、縄文時代のはじめ頃には、半分が海の底でした。
その後、海岸線はさらに北上していきます・・・。
今の市域がどのように誕生したのか、探っていきましょう。

2章 海陸交通の要衝として発展した尼崎

平安末期、現在の大物の付近は、港町として知られていました。
源義経が、兄頼朝に追われ、大物に滞在していたという記録があり、能の「船弁慶」や歌舞伎の「義経千本桜、渡海屋・大物浦」といった作品が生まれました。尼崎地域には主要な街道が走り、江戸期には、大阪の西を守る要の拠点として重視され、城を中心に城下町が整備されます。

3章 尼崎の近代化

明治時代。尼崎が工業都市として発展する1つのきっかけとなったのが、「尼崎紡績」の誕生でした。その後、尼崎に数々の企業が設立され、大きな利益を上げていきます。大正5年4月1日、尼崎市制が誕生し、都市計画や災害対策などの課題を解決していきます。

4章 誇るべきわがまち尼崎 

尼崎はものづくりのまちです。国内でも貴重な伝統技術や新たに育まれた産業など、他では真似のできない技術が反映された「メイドイン尼崎」は誇りです。一方で、今日、環境創造への取り組みが加速度的に成果を上げています。人や技術・都市文化の結節点として、これからも、尼崎ならではの魅力をさらに見直し、味わい、発信していきたいものです。

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2016年9月30日

大阪自由大学 梅田 公開サロン
「大阪・まちの魅力 ―なにわの語りべ活動から―」
というテーマで講演

(於 グランフロント大阪 大阪ガスエネルギー・文化研究所 都市魅力研究室)

一般社団法人大阪自由大学主催。大阪自由大学の梅田サロンでは、特に社会で活躍する女性をゲストに迎え、講話とトークにより、文化的な発信をしたいという趣旨でのアットホームな会です。今回は、栗本がゲストとして登壇。語りべ活動の趣旨・目的やこれまでの歩み、映像による公演の模様紹介、他 梅田の歴史などをひも解きました。
聞き手は、大阪自由大学学長倉光弘己氏。(もと、CEL初代所長) 
参加者は22名程度。自由大学のリピーターの方と、語りべシアターワークショップ新卒業生も3名参加されていました。

大阪自由大学 梅田 公開サロン「大阪・まちの魅力―なにわの語りべ活動から―」フライヤー
大阪自由大学 梅田 公開サロン「大阪・まちの魅力―なにわの語りべ活動から―」講演

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2016年6月25日、7月9日、7月23日

語りべシアター ワークショップ2016 を開催

(於 グランフロント大阪 大阪ガスエネルギー・文化研究所 都市魅力研究室)

グランフロント大阪の大阪ガスエネルギー・文化研究所都市魅力研究室にて、3日間にわたり、ワークショップを開催しました。
オブザーバーも含め、20名の参加でした。3班に分かれて、「曾根崎心中考」の心中の道行を中心に、作品を仕上げていただきパワーポイントを使って発表する、という課題にし、基本的な情報や資料、画像は事務局で準備をして必要に応じて画像を追加していただいてもかまわない、という条件にしました。ワークショップの初回卒業の方々には、アドバイザーとして各班についていただきました。
隔週で3回、という非常にタイトなスケジュールで、参加メンバーは作業が大変だったと思います。4回、5回と回数を増やすと、スケジュールがあわず参加しづらいということが理由ですが、試行してみる意味もありました。参加してくださった方々、ご協力いただきありがとうございました。
最終回には、3つのチームが、それぞれの脚色で、「曾根崎心中考」(後半)の作品を仕上げ、発表しました。
「チーム 彩り粟おこし」は、お初と徳兵衛の台詞も入れた芝居部分と、地図の解説部分とをうまく組みあわせた楽しい作品になりました。
「チーム GAJAC」は、画像や音楽を充実させ、味わい深く歯切れのよい語りが印象的でした。
「チーム ミント」は、まとまりのよい台本と効果音、さらに、女性3人の優しく話しかけるような語りにより完成度が高かったです。
発表会の後も、ほとんどの方が、語りべシアターの活動にひき続き参画くださることになりました。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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2016年6月1日

納税協会大阪市内青年部会連絡協議会の講演会にて、公演。

(於 太閤宴・ダイヤモンドホール)

語りべシアター「大阪モダニズム物語」「曽根崎心中考」の2作品を ノンストップで、約90分間 上演いたしました。

講演会の最初の挨拶で、主催者のご代表がお話された言葉が印象的でした。「経営者さまが多いので時事セミナー的に考えたらトランプ現象をどう考えるかといった講演会という手もあったが、それはテレビや本で読んだら分かるでしょう。しかし今回、あえて、大阪で働くものとして、ぜひ知っていただきたい『大阪』をお伝えしたく、本日の語り部シアターを企画した」。現役の地元ビジネスマンの方に、お伝えする機会が少ないこともあり、大変ありがたかったです。
公演をはじめますと、300名ほどの委員関係者の方々が、あまりに静かにじーっと聴いてくださっているので、驚きと少しの不安も抱きました。しかし、後の意見交換会で、委員の方々から「非常に興味深かった」「涙が出そうになったけれど、恥ずかしくて隠していた」など顔を紅潮させて感想を伝えてくださる方が多く、仕事関係の集まりのため、公演中は、笑うべき箇所も我慢して、反応をかなり抑えておられたことがわかりました。
大阪市内の主要な企業の方々に、活動をお披露目でき、わがまちについて語り合う貴重な機会となりました。

 

 

 

 

 

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